尾瀬 – 草紅葉の見頃をちょっと過ぎた10月下旬

尾瀬に向かう登山靴

山の紅葉は早いですね。今日はお盆ですが本屋に行ってみたら山関連の雑誌はもう紅葉特集でした。紅葉した山ならいつもはつまらない樹林帯も鮮やかで楽しくなります。良いタイミングだし、去年からずっと書こうと思っていた尾瀬のことをそろそろ書こうと思います。

登った日:2020/10/25(日)

 

最近は写真を撮るペースが落ちてアウトドアばかり行っていますが、最初の頃はアウトドアといってものんびりキャンプする程度でした。

キャンプをするうちに散歩がてら自然の中を歩きたいなと思うよりになったのですが、登山をするのはキャンプのついでで行くには大変すぎるだろうと手を出していませんでした。

それでも情報を集めていたら山頂を目指す登山だけではなく、山の中を歩くことが目的のトレッキングというのがあると知りました。

これならキャンプと組み合わせて良い具合に非日常を体験できると思い、トレッキングができる場所を探しました。

もっとも、そんなことを続けるうちに今ではすっかり登山が好きになってしまいましたが…

 

行くのは10月になるのでちょうど紅葉が綺麗で景色も良いところがないかと色々と探したのですが、そこで出てきたのが尾瀬。

聞いてはいたけど調べるほどに綺麗な景色が出てきます。

行ってみると多くの人に愛されるだけあって本当に良いところでした。

この日は草紅葉と樹木の紅葉が少し残っていて雲間からは幻想的な光が差しこむ美しい景色に出会うことができました。

 

この日は7時間歩いたのですが、これだけ長距離を歩くのはこの日が初めてです。

でも最初以外は起伏がなく、この綺麗な景色なので初心者に最適な場所でした。

 

関東の街中では紅葉といえば11月下旬くらいからですが、山の場合は9月上旬からもう紅葉シーズンです。

まさにお盆の今頃計画を立てると紅葉の中で登山ができますね。

尾瀬も9月下旬から10月が紅葉シーズンだそうです。

特に尾瀬の紅葉時期は上の写真にもあったように地面の草が色づく草紅葉というのが有名です。

この時は10月上旬に行くつもりだったけど台風が来てしまい、リスケしたので10月下旬になりました。

下旬にもなると最盛期は過ぎ、樹木の紅葉がだいぶ落ちてしまっています。

それでも綺麗だけど行くなら10月上旬までが良いでしょうね。

 

さてようやくですが登山のことを。

この日は一番メジャーなコースで鳩待峠というところから歩き始めるコースを選びました。

ここに車が数十台は停められる駐車場があるのですが、日曜なのもあってか朝9時頃にはもう満車でした。

さすが紅葉の名所です。

仕方なく峠から30分近く下った尾瀬第1駐車場という駐車場に停め、そこからバスでもう一度鳩待峠に向かいました。

無駄に往復したので登り始められたのは既に10時。

もし私と同じように尾瀬に向かう人はくれぐれも気を付けてくださいね。

 

コースは

鳩待峠 ~ 山の鼻 ~ 牛首分岐 ~ ヨッピ吊橋 ~ 竜宮 ~ 牛首分岐 ~ 鳩待峠

です。写真をたくさん撮りながら歩き、ご飯もゆっくり食べたので時間は7時間くらいでした。

 

最初の鳩待峠から山の鼻までは森の中を歩きます。

整備された木道ですが、少しだけ山道のような上り下りがあります。

 

そして最初のポイント山の鼻へ。

ここにビジターセンターがありトイレ休憩などができます。

建物の中は尾瀬の植物の紹介などがありました。この裏には食堂があります。

 

山の鼻を過ぎるといよいよ尾瀬の景色!

この日は最初だけ少し青空が見えました。

でもこの後はずっと曇り空とたまに小雨が降っていました。

青空と草紅葉だったらまた格別の景色だったでしょうね。

 

尾瀬といえばこの池塘(ちとう)が有名です。

なんだ池塘ってPCで変換できないじゃないか…

ところどころに小さな池がある、これこそが尾瀬。

 

振り返ると見える山は尾瀬の象徴的な山である至仏山です。

あそこから見下ろす景色もすごく綺麗なので次に来る時は登ってみようと思っていました。

今年は至仏山に登るのも良いかもしれない。

 

草紅葉も鮮やかさを失い枯れ色が強くなっていますがそれでも美しいこの景色。

 

そして1時間弱歩くと最初のポイント牛首分岐があります。

小さく見えるブルーシートのあたり少し先に分岐がありますが、ここで木道の修理をしていました。

 

牛首分岐でどちらに向かっても良いのですが、たまたまヨッピ吊橋方面が人が少なかったのでまずはヨッピ吊橋を目指すことにしました。

この辺りには白樺の木が綺麗です。

雪が多い場所では雪の重みでこのような形になる根曲がりの木というのを良く見ますが、これも雪の影響でしょうか。

ここは白樺が根曲がりになっていました。奥の白樺の森は普通っぽいですけどね。

 

ここが折り返し地点のヨッピ吊橋です。この頃にはちょっと疲れが。

 

折り返して竜宮に向かいます。

それまでずっと曇っているだけだったのですが、ここでたまに雲間から日が差してきました。

光が差す時間はほんの数秒~数十秒。

カメラを素早く構えてなんとか綺麗な瞬間を狙います。

 

竜宮に向かう途中。池塘と山が綺麗でした。

 

そして竜宮へ。

ここには竜宮小屋という山小屋があります。

10月下旬までの営業だそうですが、この日にはもうシーズンの営業を終了してしまっていました。

いつかは山小屋泊とかもやってみたいです。

 

竜宮からの帰路。

手間にあるのは休憩用の場所です。

こういう休憩場所が何か所も用意されているので簡単な登山飯みたいなのを作るのも簡単です。

非常に良く整備されていて改めて初心者に良い場所だと感じます。

 

ということで尾瀬でした。

この時はトレッキングできればいいやくらいに思っていたので装備はそこまで本格的じゃなく、雨具や食料などをちゃんと用意した程度でした。

十分に自然の中を歩く楽しさを感じられたと思います。

この時から本格的に登山もやりたいと思って、今は結構道具を揃えてしまいました。

いきなり危険のある登山まではできないけど歩いてみたいと思っている人がいたらぜひ尾瀬に行ってみてください。

 

最後に帰りの第一駐車場横にある橋の上から。

楽しかったけどこの時にはかなり疲れていました。

修善寺虹の郷 イギリスやカナダの街並みと日本庭園を散歩

修善寺虹の郷019_r

先週、撮影のために静岡の伊豆にある修善寺虹の郷という所に行ってきました。

とある創作の撮影でしたが待ち時間にたくさん園内の風景を撮ってきたのでたまには風景だけでブログを書きます。

この間びっくりするニュースが流れてきたのですが、虹の郷が来春以降は存続できないかもしれないそうです。

とても良いロケーションで写真好きとしてはこういう場所がなくなってしまうのは悲しいので、

少しでも何かの役に立ってくれるといいなと思って虹の郷こんな良いところだよレポートをお送りします。

 

虹の郷はアトラクションに乗る遊園地というよりは、綺麗な街並みを散歩して楽しむようなところでした。

中はいくつかのテーマに沿ったエリアがあります。

入って最初にあるのがイギリス村。

その名の通りイギリスの街並みがありました。

 

レトロな車。奥にある建物は管理事務所で入れませんでした。

修善寺虹の郷019_r
修善寺虹の郷019_r

 

管理事務所。

まさにイギリスの風景です。

修善寺虹の郷021_r
修善寺虹の郷021_r

 

不思議の国のアリスの飾りがありました。

修善寺虹の郷020_r
修善寺虹の郷020_r

 

中央にある建物の脇で皿回しやらフラフープやら、遊び道具がありました。

アトラクションがあんまりないから子供がいると大変そうですがこういうのでのんびり遊ぶのは良さそうです。

ところでこういう木材と漆喰で作った壁の家ってドイツなイメージですけどイギリスもこうだったんですね。

修善寺虹の郷016_r
修善寺虹の郷016_r

 

前の写真の中央建物にある飾り。

修善寺虹の郷018_r
修善寺虹の郷018_r

 

修善寺虹の郷017_r
修善寺虹の郷017_r

 

イギリス村の管理事務所隣には機関車の車庫がありました。

機関車トーマスやハリーポッターで出てきそうです。

なるほどイギリス。

修善寺虹の郷001_r
修善寺虹の郷001_r

 

もうちょっと夕陽っぽくなるとスチームパンクな世界にもなりそうです。

残念ながら通路しか入れないので車両に近づくことはできません。

修善寺虹の郷022_r
修善寺虹の郷022_r

 

車両に近づけないけどその通路の先には電車のジオラマがありました。

ここで機関車を操作して遊べます。

ノスタルジックな街並みの中を自分で機関車を操作して走らせるなんて最高です。

修善寺虹の郷023_r
修善寺虹の郷023_r

 

イギリス村からはロムニー鉄道という小さな機関車に乗ることができました。

模型やよくあるテーマパークの機関車型のバスではなく、実際に走る最も小さい機関車のようです。

修善寺虹の郷002_r
修善寺虹の郷002_r

 

ロムニー鉄道に乗ればあっという間ですが、この日は園内にどんな撮影スポットがあるかじっくり探すため歩いていきました。

ロケーションを探しつつカナダ村の方へ。

後から気づいたんですけど、イギリス村からカナダ村まで1kmほどあるようです。

広さのケタが違いました。

 

 

線路沿いの道は少し高いところにあります。

途中とても綺麗に富士山が見えていました。

11月末ですが、もうすっかり冠雪しています。

順番前後しててこれはカナダ村から帰る時の道なんですけどね。

修善寺虹の郷015_r
修善寺虹の郷015_r

 

実際は下の道を通って行きました。下の方の道は並木道です。

この日は紅葉の中で撮りたいと思っていたのですが、並木道もとても綺麗でした。

ちなみにこの写真では6D Mark2が内蔵しているHDR機能を使ってるんですが影から日差しのあるハイライトまでしっかり調子が出ます。

なかなか使える機能。

修善寺虹の郷007_r
修善寺虹の郷007_r

 

途中ススキが綺麗な場所がありました。

修善寺虹の郷006_r
修善寺虹の郷006_r

 

カナダ村手前のローズガーデン脇。

何もない場所ではありますが子供が元気に遊んでいました。

右手にはバラ園があって、この日は時期が過ぎていたのですが綺麗なところなのでバラの時期に行くと良さそうです。

修善寺虹の郷008_r
修善寺虹の郷008_r

 

そしてカナダ村へ。

カナダ村の入り口には踏切があり、ロムニー鉄道が走っていきました。

最高にフォトジェニックです。

後ろのカナダ村の家とカラフルな機関車が異国の地に旅行に来たような感覚にしてくれます。

修善寺虹の郷013_r
修善寺虹の郷013_r

 

カナダ村に入ると芝生の広場があり、その奥はカラフルな家がありました。

広場にはブランコもあります。

ロハスな音楽が流れていて、何をするわけでもなくひなたぼっこをしていたくなります。

このあたりが個人的には一番好きな場所で、ずっとここにいて休日は何もしないような生活ができたら幸せだなと想像していました。

家の裏にはお店がいくつかありました。

修善寺虹の郷009_r
修善寺虹の郷009_r

 

なぜか吊るされたTシャツ。

天気の良い日に洗濯物を乾かしているような。

インスタ映えな風景でした。

修善寺虹の郷012_r
修善寺虹の郷012_r

 

修善寺虹の郷010_r
修善寺虹の郷010_r

 

カナダ村の奥には池があり、カナダの国旗も見えました。

ここも何があるわけでもないけど散歩しているだけで気持ちが良いです。

修善寺虹の郷011_r
修善寺虹の郷011_r

 

そんな感じでイギリス村やカナダ村を満喫していました。

洋風な場所ばかり撮っていたのですが、実は園内で一番大きいのは和風なロケーションでした。

和風エリアは風景だけの写真は残していなかったので触りだけ。

でも日本側は紅葉林があったり古民家みたいなのがあったりでそちらもおススメです。

 

ちなみに古民家の1つは事前に申請するとコスプレイヤーさん専用の撮影所として使わせてもらえます。

テーマパークはコスプレ撮影したいと言っても断られることも多い中、

撮影での入園を許可してくれる上にわざわざ撮影用に1つの建物を用意してくれるほど好意的な場所というのは少ないです。

それもあって虹の郷さんがなくなってしまうととても悲しむ人は多いと思います。

残ってほしいなぁ。

 

 

最初に戻ってイギリス村から和風エリアに入るところの階段脇の紅葉です。

紅葉のトンネルが綺麗でした。

修善寺虹の郷003_r
修善寺虹の郷003_r

 

園内の紅葉はちょうど見頃の木も多かったです。

空の青と紅葉の赤が最高に綺麗でした。

修善寺虹の郷004_r
修善寺虹の郷004_r

 

虹の郷の日本庭園あたりの紅葉です。

紅葉に良い季節でした。

中央に大きな池があり、綺麗な日本庭園があります。

山に登る方向に行けば紅葉林があります。

広いエリアで綺麗に手入れもされており、紅葉を撮影するのに最適な場所でした。

この広さをこんなに綺麗に保っているのはかなりすごい事なのではないでしょうか。

修善寺虹の郷005_r
修善寺虹の郷005_r

 

そんな感じで修善寺虹の郷さんを満喫してきました。

たくさん写真を載せましたが園内はとても広いです。

遊園地のように乗り物に乗って積極的に遊ぶという場所ではありませんが、歩いて回るだけでも1日楽しめます。

キャンプに行くのもいいけどたまには日本庭園やイギリスやカナダの街並みを散歩してみたいなという方にはおススメの場所でした。