今年のシルバーウィークに関東にある廃校に行ってきました。
廃校と言ってもここは再利用されている学校で綺麗に管理されています。
もちろん問い合わせれば有料ですが良心的な費用で撮影許可も取ることができます。
東京から行くにはちょっと遠いですが、とても良い場所を見つけました。
この日は劇場版 零~ゼロ~のコスプレ撮影でした。
でもロケーションも衣装も雰囲気が良かったのでポートレートのつもりでオリジナル要素を入れて撮影しています。
過去の撮影でまだブログに上げてない写真がいっぱいあるのですが、レタッチしていてふと思ったので先にブログに上げちゃいました。
Twitterの140文字だけでは語りきれない感覚。
今回の写真をレタッチしていて、自画自賛ですがとても好きな雰囲気になってました。
なんだろうと思ったら、アメリカの画家のアンドリュー・ワイエスっぽい。
ワイエスはつい最近2009年に亡くなったアメリカの画家で、テンペラや水彩でリアリティある絵を描く画家でした。
テンペラは卵黄と顔料を混ぜて描く技法で、細密な描写に向いています。
ルネサンスが盛期になる前、油彩が一般的になるまでは絵画はこのテンペラやフレスコが中心でした。
テンペラは卵黄から作るエマルションといわれる半油性の特徴によって油絵と併用できることから、ワイエスのような現代の画家にも使われるようになっています。
本来は混ざらない水と油を混ぜることができるドレッシングみたいなもので、油彩だけじゃできない線描による細密描写がしやすくて便利なんですね。
この細密で落ち着いたなんとも言えない雰囲気がレタッチした写真の細かさと似ていました。
ワイエスの作品にこんなカーテンの絵があります。
あー、これこれ。と。
風に揺れるカーテンの繊細さと窓からの日差し。
レタッチしている間は気づかずに、なんとなく水彩っぽいなーと考えてました。
後から気づいてちょっと感動。
昔から好きだったものと今の好きが一致してきたと思って嬉しくなりました。
という独り言。
他の人から見ると全然似てないよって言われちゃうかもしれないけど、自分の中で満足できたから良いんです。
ワイエスには足元にも及ばないけど、力不足で絵で描くことはできなかった景色をこうして出せるようになったのは嬉しいなーって思うんです。
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